パンとエスプレッソと嵐山庭園

京都嵐山、天龍寺にほど近い場所に位置する、京都府指定有形文化財の旧小林家住宅とその周辺建物を、美味しいパンが購入できコーヒーが楽しめる物販飲食店「パンとエスプレッソと嵐山庭園」として改装しました。
文化財である茅葺屋根の民家旧小林家をカフェ棟とし整備し、近接する昭和に建設されたであろう古民家をパン工場とパンの販売スペースとして設えました。またそれぞれの敷地の間にあるお庭をしつらえる事で、別敷地ながらお互いにお庭を楽しめるような関係を作り上げました。

-歴史ある良い建物を安全に活用する-

文化財である旧小林家住宅は元々は住居として使用されていたため、不特定多数が利用する店舗として利用する場合、建築基準法上、現状の雰囲気(建物としての本来の価値)を損なわずに活用するのが難しい状況がありました。そこで、京都市歴史的建築物の保存及び活用に関する条例である建築基準法3条1項3号の但し書き条例を活用する事で合法的に現状の雰囲気を担保しつつ活用が出来ような手法をとりました。現行法規で担保できていない部分を補うため、構造的な補強や、防災上の補強を行いました。京都府内の民家での適用事例は少なく今後、古い建物を残していく上での先進的な事例となってほしいと考えています。